キタールのウェブログ

2026年4月16日

Services: The New Software Sequoiaの「次に1兆ドル企業になるのは、サービス企業を装ったソフトウェア企業だろう」という記事を読み、次のように理解しました。

  • 仕事は「知性(intelligence)」と「判断(judgement)」に分けられる。
  • 知性は、複雑でもルールがある作業。コードを書く、テストする、デバッグする。
  • 判断は、経験・センス・直感に基づく意思決定。次に何を作るか、技術的負債に対応するか、未完成でもリリースするか。
  • AIは知性の領域にある多くの仕事を自律的にこなせるようになった。ソフトウェアエンジニアリングが先頭にいるのは、この仕事が知性寄りだから。
  • コパイロットは道具を売り、オートパイロットは仕事を売る。
  • コパイロットは専門家に売り、オートパイロットはエンド顧客に売る。
  • 良い判断の形は各ドメインで独自に蓄積される。データが蓄積されるにつれ、今日の判断は明日の知性になり、コパイロットとオートパイロットは収束していく。

記事では対象となる分野について解説されていますが、私の仕事に近い(あるいは脅かす)指摘として以下がありました。

すべての中小企業はITをアウトソースしている。パッチ適用、監視、ユーザープロビジョニング、アラート対応…何千もの同一環境で繰り返し行われるインテリジェンス業務。既存のソフトウェア層はMSP(訳注: Managed Service Provider、システムの保守・運用・監視を行う事業者)向けに販売されている。しかし、「ITが正常に稼働する」という成果そのものを直接エンド企業に販売している会社はない。

ここで関連企業として挙げられていたEdraという会社をはじめて知りました。この会社は、企業内に既にあるデータを元に「その会社が実際にどう動いているのか」を逆解析し、実行可能な知識ベース(Playbook)に変換するサービスを提供しているそうです。

記事で書かれているような「ITが正常に稼働する成果そのものを売る」レベルには達していませんが、それでも興味深いです。

創業者2名はどちらもPalantirでFDE(Forward Deployed Engineer)チームを立ち上げた人(ちなみに大学からの友人だそう)で、CEOは最近インタビューで次のようなことを語っていました。

大組織にAIをデプロイするには、今日どのように物事を進めたいかの明確な記述が必要だ。そして、どの大組織にもそれは実在しない